6/30/2015

2015年夏・沖縄_13(宿前の釣りーⅢ)

6月30日(火)晴れ。

あっと云う間に2週間が経過してしまった。
旅に出ていつも思うことがある。それは、折り返し点を過ぎると時間経過が
ますます速く感じること。6月も今日で終り。残り、あと2週間。

きょうは久しぶりの買出しに名護へ。
宿の駐車場脇にある島バナナは、2週間で房が随分大きくなってきた。そろそろ収獲の頃か。
それとも完熟を待つのか・・!?
 いつも食料調達にやってくるJAのマーケットです。
地元の人には超人気!とくに近隣農家から出品される島野菜は種類と量がスゴイです。
 これは海ぶどう。
海のものは、伊江島や近隣の漁協などから納品されているようです。
店内に宅配便受付コーナーがある。
海ぶどうを発送の場合、なんと「クール便不可」なんですね。理由はご覧の通り。
冷やすと萎んでしまう性質らしい。
この時季、殆どの品目はクール便が必須。で、他にいろいろ送りたい場合は
同梱できないことになり、ちょっと問題になります。
今日から大潮。
昨日は坊主だった。リベンジでPM6時から竿を出す。 
竿の銘は「名古屋チヌ」
昔、沖縄に通っていたころの竿。すっかり忘れていたんですがNさんが
大切に保管してくれていました。
通りかかった地元の人が「あれ!ガイドがないねー?」っと、ビックリ。
それもその筈、豆ガイドのチヌ竿なんて沖縄では滅多にお目にかからないシロモノです。
勝手知ったる先調子のチヌ竿。
穂先に神経を集中し「ぜったい掛けてやる~」とガンバってはみたものの、
けっきょく空回りの返り討ち、ザンネーン^^;~
よく見ると、
カベ際をアバサー(ハリセンボン)が大笑いしながら泳いでいきました。
 東の空にまん丸お月さんがお目見え~!
 ズームUPすると、こんな感じ。
この前のソーセージのオヤジさんが、満月はダメさー!っと云って
自転車で通り過ぎていきました。
2015年夏・沖縄の旅、残りあと2週間(つづく)

6/29/2015

2015年夏・沖縄_12(宿前の釣りーⅡ)

6月28日(日)晴れ。

きょう午後、正ちゃんと約束の江戸前ならぬ、宿前の釣りを楽しんだ。
日曜の朝、中城では新鮮朝市が開かれる、その朝市で仕入れたカシティラー(カステラ)と
大根そっくりの白いモーウィを頂戴した。
カステラより蒸しパンに近く、特徴はゲットウの葉に包んで蒸してあること。
従って、ジンジャーの香りがほんわか~っといい感じ。
白モーウィ。大根そっくりだけど、風味はキュウリそっくりの瓜です。 
午後3時過ぎ、竿を出した。ちょい小振りだけどチヌ釣れた。
向こうの方でも大騒ぎしている・・
さっきよりサイズUPのチヌだった。
釣り師・正ちゃんは釣り暦ウン十年。昆虫の専門家だが、魚も詳しい。
と云うより、大好き。
近所の人が隣りにやってきた。
エサをポケットから取りだしたよ!な、なんとソーセージじゃ~ないですかー??
こんな風にちょいとつけて・・
さ~てと。
投げたとたんに、糸がピューっと走った~!小さいけど立派なガーラだった。
本日の釣果。このほか、小チヌと小ボラはリリースした。
きょうの夕日はキレイだった。
東シナ海に沈む夕日です。
画面左の樹はモクマオウ(トキワギョリュウ)で、海岸線近くに植栽され防風林の
役目をする。今、この写真の樹のみならず、ヤンバルの木々が無残な姿を晒しているのを
多く見かける。
4年ほど前に台風が連続して来襲、それが原因と聞いた。

<<以下、その台風について正ちゃんからのメール情報を追記>>
2011年5月28-29日に襲来した台風2号。瞬間最大50m/sだった。被害を拡大させたのは、
雨を伴わない強風だったため、海から吹き上がった塩分を多量に植物たちに降らせ、
葉を落としてしまいました。
もちろん農作物の被害は甚大でした。
その年の8月5-6日に襲来した台風9号は、瞬間最大はもちろん、暴風域に入っている
時間の長さなど、ともに歴史に残るものでした。
この台風で林道は寸断、大宜味村の国道の崖崩れは、現在まだ復旧していません。
正ちゃんを夕食に誘い、なかま食堂へ再びやってきた。
沖縄で一番!と云う、ソーキソバを頼んだ。ソバの上にソーキが乗っかっている
のが普通のソバ屋。こんな風に出てくるとは、沖縄で生まれ育った正ちゃんも初めてとのこと。
ソーキの旨さ、筆舌に尽くし難きもの、だったです。
こっちはカミさんの頼んだアーサー汁定食。アオサがたんまりのスープ美味かった。
完食!
沖縄一のソーキそば。看板に偽り無し!
相席のお兄ちゃんはコロラド州・デンバーの近くから、隣りの家族連れは東京からと。
この日も席待ちの客多数。駐車場はやっぱり「わ」と「れ」が殆どの状況。
店を出るとき、大阪からの若い団体さんから正ちゃんに声がかかった。
「竜 雷太さんですか?」
そう云えば、雰囲気似てるな~^^~
2015年・沖縄の旅(つづく)

2015年夏・沖縄_11-03(エイサーの夜)

6月27日(土)

ヤンバルから、沖縄市のNさん家へ午後6時半にたどり着きました。
と、云うのも、今夜は7時半より沖縄市でエイサーの夕べが開催されるのだ。エイサーの練習をする太鼓の音は、以前に何度も聴いたことあり。ただし、リアルエイサーは初体験である。

例によって、Nさんちで夕飯をご馳走になった。
麩チャンプルー(豚)
パパイヤのチャンプルー(ツナ缶)
チャンプルーと云っても奥が深い。旨味の具材(蛋白質)によって、家庭によって、またオバアとヨメさんの味も違う。油脂豆腐(固める前の豆腐)の味噌汁と一緒にいただきました。
孫たちのツラガマエ3題。<その一>
<その二>
<その三>
今、やんちゃ坊主。将来、好青年。
会場の沖縄市市民広場へいくと、なんとウチワを頂きました~
チョンダラーと呼ぶそうです。
なんでも、メンバーOBのベテランさんが務めるのだとか。エイサーに華を添え、ひょうきんな仕草で演技を盛り上げる大切な役割があるとのこと。サマザマな形相で、怖~い!と泣き出す子どももいるそうだ。
軽快な沖縄のリズム。三味線と太鼓の轟きが一帯に響く。
今夕は5組のチームが順に技を披露してくれた。こんな催しが毎週どこかで開かれる。
ウチナーのPOWER、スゴイ!っと思う。
大規模なチーム、やや小じんまりのチームも。
演技は5曲連続、一所懸命に汗をながして。そして、大きな口笛と拍手が観客から飛ぶ。
NさんちのUくん。肩車の上で、自然に体が反応するらしい^^~もちろん、観客席の注目を集めていた。
ユルキャラも登場した。
当然、子ども達の人気の的。
Uくんの演技もつづく・・ジージはたいへん。
チョンダラーは観客席に向かい、子ども達に何やら話しかける。時には腰の袋から、飴玉らしきものを取り出したりして・・人気取り!?
デジカメで撮ったYouTube。その雰囲気をちょっとだけ。
昼間の暑さがあってこそ、か。夕べの風は涼しく心地よかった。
Nさんちの地区青年会も登場した。
どのチームも、団旗と云うべき大きな幟を掲げている。団結力の象徴のようだった。
生エイサー初体験。
琉球の伝統を若者がしっかり受け継ぎ、伝えようとの心意気を感じるひと時であった。
2015年夏・沖縄の旅(つづく)

6/28/2015

2015年夏・沖縄_11-02(ヤンバルを楽しむ)

6月27日(土)
11-01(ヤンバルへ)の続編です。

沖縄のざる蕎麦、と云っても天麩羅もですが・・メンバー全員から「ほんとに美味い、しかも安い」と感動の声があがった。

昼食後、いよいよ目的地へ。
ヤンバルのジャングルも、今では道路が整備され気軽に大自然に親しむことが出来るようになった。ヤンバルを知り尽くした、友人2人のガイド付きジャングルツアーに心が弾む。

広域林道に入り空を見上げると、カラスウリが幾つもぶら下がっていた。本土のものに比べ、より丸く格段に大きい。まだ若く、色づくのはまだまだ先のこと。
 クワズイモは一見サトイモ風。
けど、その名の通り食べられない。つまり、有毒植物。これを好んで食べる、マダラコオロギと云うのが居る。昔、この葉の上でまっ黒になるほどに群がっているのを見たことがある。誰も食べないものを主食すれば、生活に困らないと云うこと。自然の摂理、進化は面白い。
 ヤンバルの植生を乱すもの。
誰かが捨てたと思われるポトスが大木に絡まっていた。ポトスのみならず、モンステラも巨大に生育しているのを見かける。
 これは、亜熱帯原生林の象徴とも云うべきヒカゲヘゴの新芽。
ヤンバル原生林の、とある佇まい。 
 これはハマセンダンの花。実は小粒で、その風味は山椒とか胡椒にそっくりらしい。
ヒカゲヘゴが、天空に大きく羽ばたいているかの様に見えた。高さ10mを越えているかも。 
広域林道の側溝にはまって、出られなくなってしまう小動物を保護するため、近年になって図の様に改良が施されたようだ。
これは野生のノボタン。
野ボタンだから野生に違いない。街中で見かける一般的なものは改良された園芸種。これはホンモノ?の野生種だ。
これもノボタンの仲間、コバノミヤマノボタン。
琉球列島の固有種。
 広い意味での椿。リュウキュウナガエサカキは
奄美・沖縄の固有種。
リュウキュウコンテリギ。 紫陽花の原種。
 イヌビワ。熟すと食べられるけど美味くないとのこと。
 森の中に広がった天空。
 ヘゴの群生は熱帯ジャングルの象徴。
沖縄は熱帯の北限、温帯の南限と云われる。と、云うことは熱帯と温帯の植物が共存可能な環境と云うこと。ただし、ドリアンは無理とのこと。ザンネン!
きょうの目的の一つ、ヤンバルの湧き水がこれ。 
 Nさんちでは、この湧き水でご飯を炊いたりお茶を沸かしたりする。この水を知ってから、月2回のヤンバル通いを続けている。
沖縄の昔からの慣わしと云う。
それは山の神、大自然の恵みに感謝し寸志を奉げると云うこと。この水汲み場にも、志しを入れる皿が置かれていた。冷たく美味い水の相伴に預かった。お礼とご縁に、感謝の気持ちの5円を置いた。
ヤンバルの湧水。自然の神秘を口に注ぐ。
林道を暫し散策した。
見上げた先にあったもの・・ナシカズラ。
キウイフルーツの原種がヤンバルに自生している。既にたくさんの実をつけていた。正ちゃんの一眼レフデジカメで撮ってもらった。
ヒカゲヘゴは10m以上に成長するシダ植物。
哺乳類が出現する前の、遥か太古の地球上に繁茂していた植物。これは生育途中の若いものだが、人類が小さく見える。
ササキビ。笹の様な黍の様な葉ですね。
ヘゴの幹の模様は、上下を引っくり返すと丸八となる。
ヘゴが成長する過程で落とした葉柄の痕跡。名古屋の市章は、丸の中に八の字の丸八。
樹間から原生林を望む。ジュラシックパークが思い浮かぶ光景。
ヤンバルにもタラの芽。苦味がやや強いそうだ。
恐竜が出てきそうな雰囲気が漂う・・ヘゴが林立。
ウリ坊が2頭、眼前を慌てて横切った。
斜面に登るとき、足が滑って転がり落ちた。その、あわてぶりが微笑ましかった^^~
と、コノハチョウも現れた。木の葉隠れの術、お見事です。
羽を開けば美しい蝶。
正ちゃんが静止画像をしっかり抑えてくれました。さすが蝶の研究家~!直後、ノグチゲラも飛んだ。こっちは撮影不可でした。
アオノクマタケラン。生姜の仲間で絶滅危惧種。
エゴノキの実。
Nさんがナシカズラの実を鎌で切断して見せてくれた。若い実ですが既にキウイフルーツ。
タブの実。
アカギノカメムシの集団。カメムシの特徴、やっぱり臭いそうだ。
ヤンバルを知り尽くしたNさん、運転中も対象を即座に見分ける特技あり。
「あ、千両だ!」と車を止めた。どこにあるか分かりますか・・!?
この赤リボンは、あるものの目印。
これは何でしょう?
こっちにも別タイプが仕掛けてあった。
誘因の餌はスルメとのこと。
夕方、沖縄市のエイサー見物の予定。時刻を逆算してジャングルを後にし、国道58号線沿いの道の駅へ立ち寄った。
レストエリアのデッキに茶碗バスが咲いていた。
プルメリアの黄花も。   
道の駅でN&Sさんのヤンバル仲間に出会った。やっぱりジャングル探索の帰路だった。
これはゼンザイ。
ヤンバル風にキャプションをつけると、沖縄特有種のゼンザイ。
山歩きの疲れを和ませてくれた。甘く冷たいゼンザイでありました。

きょうの探索おもしろかった~!名ガイドを2名も伴って。ヤンバルのジャングルで見かけるもの、動物であれ、植物であれ、あるいは昆虫であれ、出会うもの全部の名称が即座に飛び出す友に感謝。
2015年夏・沖縄の旅(つづく)